財団法人福井県文化振興事業団

刊行物案内
季刊ブンカ VOL.21 2006SUMMER

CONTENTS

■Essay
 いい音・いい色・いいかたち 高まる芸術文化への期待
  福井新聞社代表取締役社長 吉田 哲也氏

■Top Interview
 ホールが生み出す文化、才能
  指揮者 小林 研一郎氏

■ブンカのトビラ
 パイプオルガンの魅力
  フェリス女学院大学音楽学部・同大学院研究科教授
  宮本 とも子氏

ESSAY & TOP INTERVIEW

ESSAY
いい音・いい色・いいかたち 高まる芸術文化への期待

福井新聞社代表取締役社長 吉田 哲也氏

福井市今市町の国道8号線を通りかかると県立音楽堂の建物が目に飛び込んでくる。
今では見慣れた風景だが、それはオーストラリアのシドニー湾に向かってそびえ立つオペラハウスのような帆船のかたち≠していて、大空に向けて夢を膨らませるイメージがある。
その風景には、四季折々、文殊山の山影にマッチして今も変わらぬ新鮮な魅力が感じられる。
 県立音楽堂が一九九七年に開設されて、早や十年近くになる。クラシック音楽の殿堂として親しまれ、優れたコンサートホールで、素晴らしい演奏を年間を通じて聴くことができるのは、大勢の県民にとって、とてもぜいたくな文化的恩恵だと思っている。


TOP INTERVIEW
ホールが生み出す文化、才能
 指揮者 小林 研一郎氏

 世界に名だたる指揮者のひとりとして、多くのオーケストラと共に最高の音楽を追求してきたマエストロ・小林研一郎さん。その活動は世界の一流オーケストラの指揮に留まらず、知的障害者のイベントでのコンサートや子どもたちとの共演なども手掛け、多くの人に音楽の素晴らしさを伝える伝道師の役割も果たしています。音楽への深い愛情を胸に、数々のステージでタクトを振ってきたマエストロにとって、『ハーモニーホールふくい』はどんな舞台なのでしょうか。
「『ハーモニーホールふくい』で一番印象に残っているのは、1997年11月のチェコフィルとのマーラーの5番。世界最高のトランペッターであるミロスラフ・ケイマルさんの音が響いた瞬間、全身が震えました。客席にまばゆいばかりの音を届ける、なんと素晴らしいホールなのだろう。聴衆の気持ちを裏切らない、燦然と輝くホールだと・・・。身近にこんなホールがあるなんて、福井の方がうらやましいですね。今年もハンガリー国立フィル、東フィルで伺うことができ、嬉しさでいっぱいです」

ブンカのトビラ

宮本 とも子氏(フェリス女学院大学音楽学部・同大学院研究科教授)が語る
「パイプオルガンの魅力」

2004年4月にパイプオルガンが県立音楽堂「ハーモニーホールふくい」に設置されて今年で3年目。設置当初から、オルガニストの宮本とも子さんには「おしゃべりコンサートシリーズ」の企画・出演、県内オルガニストの育成を目指す「オルガニスト養成講座」講師など、あらゆるシーンでご尽力をいただいております。去る5月14日にハーモニーホールふくいにて開催された「オルガン&テノール なつかしい季節のうた」ご出演後、宮本さんにパイプオルガンの魅力を改めて伺いました。

 国内外の様々なオルガンを美しく奏でているオルガニストの宮本さん。彼女がオルガンに初めて出会ったのは高校の時。それまでは2才から始めたピアノに加え、意外にも、陸上やバドミントンに熱中するスポーツ少女だったのだとか。 「スポーツもピアノも大好き。でもピアノは足をそれほど使いませんから、それが退屈だったのでしょう。オルガンは足でも音を演奏しますから、とても魅力的で、ぜひやってみたいと感じましたね」


一覧へもどる
(c)2005 Fukui Prefecture Organization for Cultural Promotion All Rights
当ホームページ内に掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は(財)福井県文化振興事業団に帰属します。