財団法人福井県文化振興事業団

刊行物案内
季刊ブンカ VOL.23 WINTER 2006

CONTENTS

■Essay
 料理と音楽 感性に触れる楽しみ
  学校法人天谷学園理事長 天谷 祥子氏

■Top Interview
 自然や文化を生かす、もてなしの観光
  社団法人福井県観光連盟 勝木 健俊氏

■ブンカのトビラ
 チェンバロの魅力
  チェンバリスト 中野 振一郎氏

ESSAY & TOP INTERVIEW

ESSAY
料理と音楽 感性に触れる楽しみ

学校法人天谷学園理事長
福井県商工会議所女性会会長
 天谷 祥子氏

 すばらしい演奏を目の当たりにした時、ステージ上の演奏者が眩しいばかりに素敵に見えてきます。
 美しく奏でられる音色の中にも、演奏者の方の喜びや哀しみといった経験から湧き上がるような感性を感じた時に、音楽は初めて私の心に響いてきます。そしてまたその余韻は、いつまでも心の中に漂っていて、心地のよいものです。
 料理の世界にもすばらしい料理人が沢山います。若い料理人の若い感性、勢いのある料理に頼もしさを感じたり、斬新なお皿の選び方や盛りつけのセンスには、こちらが勉強させられることもしばしばです。


TOP INTERVIEW
自然や文化を生かす、もてなしの観光
 社団法人福井県観光連盟会長 勝木 健俊氏

 自然が豊かで、山海の食べ物もおいしい福井県には、全国に誇れる観光素材が豊富です。観光を産業としてとらえ、こうした観光素材を生かして誘客を図ろうとしているのが(社)福井県観光連盟です。平成15年、会長に就任した勝木さんは、民間の感覚を導入し、新たな取組みを進めています。
「数年前、"観光"とは何か?を考え直しました。つまり福井の資源をどう生かし、いかに楽しんでもらうか、そして旅行者にどうPRするかです。そのために、旅行のプロである観光プロデューサーも招へいし、福井独自の観光企画商品を考えてきました。今、少しずつ、成果を実感しているところです」

ブンカのトビラ

中野振一郎氏(チェンバリスト)が語る
「チェンバロの魅力」

今年、デビュー20周年の節目を迎えられた中野振一郎さん。1991年「ヴェルサイユ古楽フェスティヴァル」では「世界の9人のチェンバリスト」の一人に選ばれ、2004年には「文化庁芸術祭大賞」を受賞。
「ハーモニーホールふくい」では、これまで中野振一郎さんの協力を得ながら、チェンバロの普及・啓発活動に励み、バロック音楽の演奏会を企画してきました。2007年3月11日(日)には、コンサート「バロック音楽を愉しもう!」が開催されます。公演を前に、チェンバロの魅力についてお伺いしました。

 チェンバロという楽器をご存知ですか? 形はピアノに似ているけれど、音も構造も似て非なるもの。優雅な装飾に思わず心を奪われますが、実はフランス革命の頃を境に、一度は滅びてしまった幻の楽器なのです。
「王侯貴族の文化が花開いた16〜18世紀のヨーロッパで広く用いられていたチェンバロは、貴族の生活を彩る美しい音色と装飾から、『楽器の王様』と呼ばれていました。ところが、モーツァルトが活躍する18世紀末にフォルテ・ピアノが出現することにより、楽器として活躍する場は失われていったのです」


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