CONTENTS
■Essay
開館10周年記念を迎えるにあたって
(財)福井県文化振興事業団理事長
松浦 正則 氏
■Top Interview
「感動」が原動力
洋画家 豊田 三郎 氏
■ブンカのトビラ
能の魅力
観世流梅若家当主
梅若 六郎 氏
ESSAY & TOP INTERVIEW
ESSAY
開館10周年記念を迎えるにあたって
(財)福井県文化振興事業団理事長・福井県立音楽堂館長
松浦 正則 氏
このたび、財団法人福井県文化振興事業団理事長ならびに福井県立音楽堂館長に就任いたしました。
小野光太郎会長が理事長として、これまで18年にわたり福井県の文化振興に果たされた功績は極めて多大であり、深く敬意を表するものでございます。会長が心血を注がれた「ハーモニーホールふくい」が平成9年9月に開館してから10年を迎える記念すべき年に、この重職をお引き受けすることは誠に光栄であり、身の引き締まる思いをいたしております。初代館長小野さんの意志を引き継ぎ、私はこのホールが県民全員のマイホールとなり、県民に愛されるものにならなければならないと考えております。
TOP INTERVIEW
「感動」が原動力
洋画家 豊田 三郎 氏
「90歳を過ぎてから、一日一日を大切に過ごしています。若い時は身体が弱かった方ですが、年をとってから丈夫になった気がするんですよ」と快活に笑う洋画家・豊田三郎さん。豊田さんは旧美山町の自然を描き続け、日本の原風景を描いた豊田絵画は世界中の人々の心をとらえ、国内外から高い評価を受けています。
「あと幾日かで、100歳を迎えるよ!!」とおっしゃる豊田さんの絵筆の勢いはとどまるところを知らず、日々精力的に創作活動に励んでおられます。
ブンカのトビラ
梅若六郎氏(能楽師)が語る「能の魅力」
代々名人と呼ばれた観世流シテ方の能楽師の家に生まれ、日本の伝統文化である能を継承。現在も活躍を続けている梅若六郎さん。重要無形文化財総合指定を受け、古典芸術としての能を支えながら、廃絶された能の復曲や新作能の演出、プロデュースも積極的に行い、国内だけではなく海外からも高い評価を受けています。
10月26日公演の能楽劇『夜叉ヶ池』を前に、梅若六郎さんに、能の楽しみ方と見どころをお伺いしました。
600年以上の歴史を持つ「能」。いつの時代も人々の心に感動をもたらし、日本人の心に住み続けたこの古典文化は、現在、新たな局面を迎えています。
ともすれば敷居が高いと言われがちな伝統芸能の世界に、エンターテイメント的要素を兼ね備えた「新作能」の登場が人々の心をとらえ、子供から大人まで、観客層の裾野が広がってきているのです。
その立役者の一人が梅若六郎さん。
能楽師の家に生まれ、3歳で初舞台を踏み、6歳から本格的な練習を始めました。最初は、能の所作や謡、鳴り物など、それぞれの深い意味を知ることなく、ただひたすら言われるがままに修行をしていました。しかし、大人でも解釈が難しい能の世界を、10代の半ばには、すでに理解できるようになったと言います。それには、名人であった祖父や父の懐の大きな教え方にありました。

一覧へもどる