財団法人福井県文化振興事業団

刊行物案内
季刊ブンカ VOL.37  2010 SUMMER 

CONTENTS

■ESSAY
『ジャズの世界に魅せられて』
(財)福井県文化振興事業団 理事 伊東忠昭 氏

■Top Interview
『人間関係復活から始まるまりづくり』
合資会社開花亭代表 開発 毅 氏 

■ブンカのトビラ
『ヴァイオリニスト 戸田弥生の魅力』

 

 

 

ESSAY & TOP INTERVIEW
ESSAY

ジャズの世界に魅せられて
(財)福井県文化振興事業団
理事 伊東忠昭 氏
 
 芸術という言葉は程遠いと思っていた私が、文化というものに近付いたのは、恐らく中学2年生の時に、吹奏楽部に入部した頃だったと思います。
 3歳の時に肺結核に感染し、10歳まで治療を続けていたこともあって、ラッパを吹くことなど想像もできませんでしたが、治療をして頂いた先生から肺を強化するためにも是非やるべきとの言葉を貰い、音楽人生がスタートしました。中学校で担当した楽器は「中バス」でしたが、高校では当時福井国体に向けて各校のブラス強化が行われ、目立ちたがり屋だった私はファンファーレやソロを吹く機会が多いトロンボーンに転換しました。
 高校時代にはビートルズ等のロックにも惹かれましたが、福井市体育館でバディーデフランコが率いるグレンミラー楽団のコンサートを見てフルバンドジャズの魅力に取り付かれてしまいました。

TOP INTERVIEW

人間関係復活から始まるまちづくり
合資会社開花亭代表 開発 毅 氏 

 今年4月、福井市にて行われた「ふくい春まつり」で、好評を博した「こみちこまち浜町」。
数年前までの人通りが疎らで寂しい雰囲気からは一転、昼夜問わず多くの観光客が、伝統と新しさが融合した風情ある「浜町界隈」の散策を楽しんでいました。
この浜町こそ近年、地域活性化にむけて積極的に活動しているエリアです。
その中心人物である開発 毅さんに、浜町の文化とまちづくりについてお伺いしました。

 福井市中欧3丁目界隈、通称「浜町」。江戸時代に流通の拠点として栄え、明治から昭和には料亭文化が花開いた、風情あるエリアです。開発毅さんはこの町で生まれ育ち、現在も家業である料亭を営みながら浜町で暮らしています。
「幼い頃は、芸妓さんの三味線や長唄、小唄など“ちんとんしゃん”を開き、当たり前のように、町の風情や料亭文化、歴史などに触れていた毎日でした」

ブンカのトビラ

ヴァイオリニスト 戸田弥生の魅力

 福井県出身の世界的ヴァイオリニスト、戸田弥生さん。学生時代から海外へ留学し、ヨーロッパを拠点に十数年間演奏活動を続け数年前に帰国。ご実家のある福井を拠点に活動をされています。今年2月「ふるさとの日記念コンサート〈スペシャル版〉」で聴衆を魅了した艶やかな音色は、記憶に新しいところ。
そんな戸田さんは今年から3年越しの「デビュー20周年記念公演」を、福井からスタートさせます。日頃の演奏活動を支えてくれるご家族への想いや、若手演奏家に贈る言葉、ヴァイオリンの魅力について語っていただきました。

 世界的なヴァイオリニストとして、国内外で活動をする戸田弥生さん。ヴァイオリンとの出会いは、幼少の頃でした。
「両親が共に音楽が好きで、私にも音楽を愛してくれたら、という思いがあったようです。ヴァイオリンは4歳からですが、数ヶ月前からピアノも始めていました」
 厳しい練習でも、それをしないと一日を終わらせてもらえない毎日で、遊びたい盛り、小学校の夏休みも練習三昧だったそうです。ある時、あまりの厳しさに音を上げ、練習を投げ出したことがあったそうです。
 
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